しょうゆは、ワイン同様、モモ、リンゴ、パイナップル、バラ、ヒヤシンスなど果物や花のエッセンスをいろいろ含んでいます。これらが香りのシンフォニ〜を奏でて、しょうゆ特有の深い芳香をかもしだし、澄んだ色・味とともに料理のおいしさをもりあげます。                    
本醸造のしょうゆには、二百種類以上の香りがまざりあっていると言われています。



香りをいかすには、しょうゆを使うタイミングが大切です。グツグツ煮つめてしまったら香りは飛んでしまいます。しょうゆは、あとから入れるのがコツです。はじめからしょうゆで煮る料理は、仕上げにもう一度しょうゆを使います。バター焼きに一滴くわえるとフレンチ風の味に。マヨネ〜ズに落とすと生臭みが消える.......しょうゆの一滴で全ての料理がおいしくなります。ほんの少し、かくし味に使うのがポイントです。また、「こいくち」と「うすくち」を料理にあわせて使いわけるのも、料理をおいしくするしょうゆの上手な使い分けです。


しょうゆは胃液の分泌を活性化にして、食欲を高め消化を助ける働きと、大腸などを短時間で死滅させる殺菌力があります。また、からだに欠かせないアミノ酸を多く含んでいて、その中にリジンとスレオニンは主食の米やパンに含まれていまないので特に貴重です。塩は血液の保持に欠かせないものです。毎日の食生活の中でおいしくとることのできるしょうゆは、その意味からも理想的な調味料といえます。


しょうゆには、色も風味も落ちてくる褐変現象があります。空気にふれたり、日光や熱でこの現象はいっそう早まります。そのため、栓を開けたら「冷暗所」へおくのが上手な保存法といえます。おいしさを長もちさせるには、栓をあけたら冷蔵庫に入れるのが一番。色・味・香りがより長もちします。また、早く使いきれるように、いろんな料理にアレンジしてみましょう。 


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